「Kling AI で作った動画は商用利用できるのか」——結論から言うと、Kling 公式の有料サービス規約では有料会員による生成物の商用利用は制限されていません。ただし「商用利用できるか」は1つの条項だけでは決まりません。プラットフォームの許可・第三者の権利・各国の法規制という3つのレイヤーを、それぞれ確認する必要があります。
最終更新:2026年7月
この記事の結論(TL;DR)
- 2層構造です。 一般の利用規約 §4.6 は「書面による許可なく、Output を商用目的で使用・複製・配布・改変・二次創作してはならない」と定め、その上で有料サービス規約が有料会員の商用利用は制限しないとしています(いずれも 2026/04/21 版)。つまり有料会員かどうかで結論が変わります。
- 所有権は主張されません。 利用規約 §4.4 は「生成物の知的財産権はあなた(または法律上の権利者)に属し、当社は所有権を主張しない」と明記しています。
- 許可されても足りません。 ロゴ・キャラクター・実在の人物の肖像など、生成物の「中身」の第三者の権利は別途クリアが必要です。
- 公開国のルールも別レイヤーです。 表示義務や広告・肖像に関する各国基準を確認します。
- 当サイト経由はルートが異なります。 当サイトは Kling のモデルを使える第三者のサービスで公式とは別で、生成物の権利は当サイトの利用規約に従います。

Kling AI 公式は商用利用をどう定めているか
有料サービス規約(Terms of Paid Service、2026/04/21 版)には次の趣旨が明記されています。
有料会員による Output の商用利用は制限されない。使用・複製・配布・改変・二次創作を、あらゆる商業目的で行うことが認められる。
あわせて利用規約(Terms of Service、同版)では、生成されたコンテンツの所有権を Kling は主張しない(§4.4)とされています。つまり公式ルート上では、有料会員が作った動画を広告・販売・クライアントワークに使うこと自体は、原則として妨げられていません。
注意すべきはその外側です。 同じ利用規約の §4.6 は「書面による許可がなければ、Output を商用目的で使用・複製・配布・改変してはならない」と定めています。有料サービス規約は有料会員についてこの制限を外す位置づけなので、無料で使っている場合は「原則不可」側の条項が残ります。有料会員を対象にした条項だという点が、ここで実際の差になります。
見落とされがちなのが表示の要件です。利用規約 §4.5 は、書面による許可がない場合、生成物を使用・配布・拡散する際に 「Kling AI」「Kling」「KLINGAI」などのブランド・ロゴを表示することを求め、客観的な理由でブランド表記が入らない場合は「Kling AI により生成されたことを、タイトルなど目立つ位置に明示する」よう定めています。単に「AI 生成です」と書けば足りるという条項ではありません。
Kling AI の許可だけでは足りない:第三者の権利
実務でいちばん誤解される点です。Kling が「商用利用してよい」と言っても、生成物の中身に含まれる第三者の権利までは保証しません。
次のものは規約とは別のレイヤーで権利が発生します。
- 実在の人物の肖像 — 肖像権・パブリシティ権。生成でも特定の人物を想起させる映像には別の配慮が必要です。
- ブランドのロゴや商品 — 商標権。広告や販促で他社ブランドを映すのは別問題です。
- 既存のキャラクターや作品 — 著作権。それらを想起させる生成物は確認が必要です。
規約側もこれを利用者の責任として明記しています。利用規約 §4.3 は、Input の知的財産権を保有しているか、権利者から正当な許諾を得ていることを利用者が保証すると定め、権利者からの申立てがあれば当該 Input を削除・ブロックでき、それによる損害は利用者が負うとしています。加えて §3.6 は投稿したコンテンツを非機密として扱うとし、機密と考えるものはアップロードしないよう求めています。
Kling の規約が答えるのは「Kling が生成物に持つ権利の扱い」で、「中身が他人の権利を侵していないか」ではありません。
日本で Kling AI の生成物を公開するときのルール
3つめのレイヤーが公開先の国の法規制です。日本で商用公開するなら、AI 生成であることの表示(媒体や広告のルール)、実在の人物が関わる場合のプライバシーや同意、日本の法制度に照らした著作権・商標の判断が関わります。具体的な判断が必要な場合は専門家に確認してください。本記事は規約に基づく整理であり法的助言ではありません。
当サイト経由で Kling AI を使う場合
ここまでは Kling 公式ルートの話です。当サイトは Kling のモデルを使える第三者のサービスで、公式とは別です。 当サイト経由の生成物の権利には、当サイトの利用規約が適用され、適用法と各モデルの利用条件の範囲内であなたの権利を保持するという立場です。商用予定がある場合は規約を確認のうえご利用ください。
生成前に消費クレジットが表示され、失敗した生成には課金されません。料金プランを確認し、動画ジェネレーターで試してから判断できます。
FAQ
Kling AI で作った動画は商用利用できますか?
有料サービス規約では有料会員による Output の商用利用は制限されていません。ただし一般の利用規約 §4.6 は書面の許可なき商用利用を禁じており、無料のままでは原則不可側です。加えて第三者の権利と公開国のルールも別に確認が必要です。
無料でも商用利用できますか?
商用利用が明記されているのは有料会員(members)を対象とした条項で、一般の利用規約 §4.6 は書面の許可なく Output を商用目的で使うことを禁じています。したがって無料のまま商用利用するのは、条文上は「原則不可」側に当たります。
生成した動画の著作権は誰のものですか?
利用規約 §4.4 は、生成物の知的財産権はあなた(または法律上の権利者)に属し、Kling は所有権を主張しないとしています。当サイト経由では当サイトの規約により、適用法と各モデルの利用条件の範囲内であなたの権利を保持します。所有権と第三者の権利侵害は別問題です。
AI 生成であることを表示する必要はありますか?
利用規約 §4.5 は、書面の許可がない場合に「Kling AI」等のブランド表記、またはタイトルなど目立つ位置での生成元の明示を求めています。加えて公開先の媒体や広告のルールも確認してください。
当サイトは Kling の公式サービスですか?
いいえ。当サイトは Kling のモデルを使える第三者のサービスで、公式とは別です。生成物の権利は当サイトの利用規約が適用されます。
まとめ:Kling AI の商用利用の結論
答えは「有料会員なら制限されていないが、一般の利用規約では書面の許可なき商用利用を禁じている」——つまり会員種別で変わります。さらにそれはプラットフォームのレイヤーの話にすぎず、生成物に含まれる第三者の権利と公開国のルールは別に確認が必要です。当サイト経由の場合は当サイトの利用規約が適用されます。
参考にした一次情報
- Kling AI 有料サービス規約(Terms of Paid Service、kling.ai/docs、2026/04/21 版)
- Kling AI 利用規約(Terms of Service、kling.ai/docs、2026/04/21 版、§4.4・§4.5・§4.6)
- 当サイト利用規約





